芝居を観てるときって、こんなふうに、
ぼわぁん、と、焦点がぼやけたまま
夢と現の境界線に宙づりなのかも、しれない。
自分のことなのか他人事か、よぉく判らないまま。
現生なのか前世のことだったか、朧なまま。
でも、この感覚って芝居に限らへんな、
現実のように見えてること。
事実やと思い込んでること。
真実に違いないと錯覚してること。
みんなほんとうは、ぼわぁん。
まあ、そんなもん。
土曜の昼の松竹座。
藤山直美さんのお姫さんが頭上を宙づりで消えました。
気の合う友だちと二人、
幕間にいただいたお弁当と麦般若が、おいしゅうございました。