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げんかんのやみ        05.12.26.

少々タイムラグがあるが、「春日若宮おん祭」のはなしを。

奈良の都で平安末期から続けられてきた例祭で、
春日大社の若宮さまが、年に一度だけ里におりてお遊びになる、
その儀式に我々が立ちあわせていただく。
端折っていうとそういうもの。
途切れることなく八百七十回というから、
日本の伝統も捨てたもんじゃない。

十二月十七日午前零時、
若宮さまは神官たちに守られて、
本殿より御旅所(おたびしょ)へうつられる。
闇の中、先導する神官の手にした松明が参道に結界を印していく。
若宮の通られたあとについて、俗界の人間どもが結界の中に立ち入り、
ぞろぞろと御旅所までついてゆく。

御旅所では、お酒やら食べものやらお供えし、
雅楽や舞で若宮をもてなして、
そういうことが延々深夜の二時まで続けられるのだ。
厳寒の闇で行われるこの祭に魅かれて
私は3年間通いつめている。(僅か870分の3だが)


闇に乗じて、という言い方は、悪しき所業に使われるが、
明らかにしないことの真、というか、美というか、
そういうものが確かに存在すると私は信じている。

明るみに晒してしまってはいけないものが、
この世にも、あの世にも、ひとつやふたつはあるのだ。
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by trek-yumi | 2005-12-26 16:35 | ひかり

ぱっけ             05.12.21.

パッケージって、なんだか無性にワクワクする。
べつにプレゼントでなくっても、
ただの梱包だとしても、
箱に詰められているというだけで、
心の隅っこを核心的にくすぐられるのは、なぜか。

家人が異国から送った荷物。
ただし、荷物よりも本人がさきに到着したが。
それでもやっぱり、パッケにどきどきしたんだ。
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by trek-yumi | 2005-12-21 23:04

げいしゅんか       05.12.15.         

春というには、ちと気が早いけど。

きのうガーデニングの撮影と取材があった。
外は木枯らしが吹いてるのに。

広告業をナリワイにしてると、よくあることで、
真夏の炎天下に、いと涼しげなシーンを撮ったり、
クリスマスソングが街に流れてるのに、菱餅を調達したり…。

だけど春の先取りはなんだか嬉しくって、いいなぁ。
レースのカーテン越しに陽射しをうける春の花々、
ラナンキュラス、チューリップ、ヒヤシンス、ムスカリ…。

「迎春花」って辞書で引いたら、オウバイの漢名とあった。
みんなは「春を迎える花」って、なにを真っ先にイメージする?
わたしはアネモネ…かなぁ。
植木鉢に咲いてた真っ赤なアネモネ。芯のところが黒くって。
小っちゃなころの視覚の記憶。

そうそう、きのうは撮影用のハーブもたくさん植えたので、
部屋の中もわたしたちの指先も、とてもいい匂いがした。
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by trek-yumi | 2005-12-15 19:56 | ひかり

りょうさんのしゃしんてん   05.12.10.

すごく近い距離にあっても、
足を踏み入れたことのない場所は、見知らぬ異国と同じ。

なにかの拍子に、
例えば知らない者同士がすれ違いざまに腕をぶつけるとか、
そういった類いの、ほんとうに小さな時間の歪みみたいなものが働いて、
そこに足を運ぶことがある。

この瞬間から、
そこは異国ではなく。

初めて訪れたのに、懐かしい場所。
初めて会ったのに、懐かしい人。
そんなことが、今週は続いた。

フォトグラファー、一井りょうさんの写真展。
20日も前から開催されてたのに、最終日間際にようやく
観にいくことができた。
しかも、うちの仕事場からひとっ走りのカフェで。
一井さんの写真は想像どおり、というか以上に、力強く、
オナカの底に届いてくる。
lejonというそのカフェも、初めてなのに懐かしい。
オナカの底から、心の端っこまであったかくなった。
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by trek-yumi | 2005-12-10 23:39 | art

しんぶつこんざい       05.12.07.

きのう、クリスマスの街が好きじゃないと書いたので、
きょうは情緒ある風景を選んでみた。

法善寺の水掛け不動さんのよこの神さん。

不動明王と神さんが仲良う並んではる。
あっちで静かに手を合せ、
こっちで二拝二拍手一拝…。

先日、米国人を京都へ案内したとき、
Templeでは手を合せるだけ、
Shinto Shrineでは手を叩くんだよと身振りで伝えたら、
怪訝な顔をしてた。
そりゃ、そうだろ。

日本人は皆、仏教徒かとも聞かれた。
う〜ん、いちおう仏教徒が多いけど、信仰をもっているかというと
そうでもない。
お正月には多くの人が初詣でを慣例とし、
あろうことか、クリスマスまで祝う。
こんな曖昧さは、キリスト教徒やユダヤ教徒には理解し難いだろうな。

でも、このちょっとルーズな、
神も仏もなんでもありよ、という感覚がいい。

はっきり意思表示したり、議論を戦わせるのはもちろん必要だけど、
なんか大いなる勘違いをしてる人が多いと感じるのは、私だけか。
日本特有の曖昧さを、愛おしく感じてはいけないのか。
相手の非を炙り出しシロクロつけようと息巻いてる輩に、
そこんところを聞いてみたい。

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by trek-yumi | 2005-12-07 16:13 | ひかり

ぷれぜんと       05.12.06.

姫路へいったり、名古屋へいったりしてた。
気づいたら10日もブログを留守にしてた。
駅前や商店街や、どこの街もクリスマス仕度が整って、
というか、そもそもクリスマスに仕度なんているのか疑問だけど。

そういえば、年々早まっている気がする。
ことしは11月に入った途端…つまりハロウィンとやらが終わった途端に
大っきなツリーが飾られてるのをみつけて、
ぽかぁん、と口を開けて見上げてしまった。

クリスマスって情緒がない。
わたしは日本古来の歳事のほうが好きやな。
なんだか湿度を感じるので。

でも、でも、クリスマスプレゼントは無条件に嬉しい。
(身勝手なんです、ご存知とは思いますけど)
友だちがくれた、早めのクリスマスプレゼント。
デッドストックのショットグラス、オンリーワンです。
大切に使おうか、飾っておこうか、いまのところ迷っています。
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by trek-yumi | 2005-12-06 20:52 | goods